アメリカ:レカネマブの正式承認について(代表コメント)
アメリカ食品医薬品局(FDA)でのレカネマブ承認について
2023年7月7日
公益社団法人認知症の人と家族の会
代表理事 鎌田 松代
エーザイ株式会社が開発したアルツハイマー病の新薬「レカネマブ」が、アメリカ食品医薬品局(FDA)で正式承認されたことに、アルツハイマー病治療への道が大きく開かれ、明るい兆しが見えたと大変喜んでいます。
治療薬を待ち望んできた私たちにとって、アメリカでの迅速承認から半年での正式承認は、大変な朗報です。関係者のこれまでの長い年月のご苦労に感謝申し上げます。
そして、日本においても一日も早くこの新薬が承認され、対象となる人達が、身近な医療機関で適切な価格で安全に使える薬となることを望みます。
新たな治療への道が拓かれましたが、この新薬の対象者は限られています。認知症の診断を受けた多くの人達は、「私たちの病状でも治療できる薬を」と更なる治療薬の開発を待ち望んでいます。
また、治療対象者には症状に気付いていない方もおられると聞いています。地域での認知症への理解がすすむとともに、治療対象者のスクリーニングなど、早期発見、早期治療が広まることを希望します。
認知症になっても安心して自分らしく暮らせる社会の実現は、治療薬開発の進展とともに当事者にとって重要です。
6月に成立した「共生社会の実現を推進するための認知症基本法」の具現化に向けた認知症施策・支援制度や医療・介護サービスなど、総合的な取り組みがすすむことを期待します。
以上
リソース
読売新聞オンライン
https://www.yomiuri.co.jp/medical/20230707-OYT1T50051/
産経新聞
https://www.sankei.com/article/20230707-2WZL64NDRVPAFHOUO4LXQF3D6E/