徘徊することを理由にショートの日数を増やして

つどいは知恵の宝庫~介護初心者の悩みに応える~

※全国の支部で行われている家族の「つどい」。その中で出てきたいろいろな悩み。その悩みに応える形で、介護初心者の悩みにお答えします。会報ぽ~れぽ~れの人気記事の抜粋です。

■徘徊することを理由にショートの日数を増やしてもらうこと ができません。どうしたらよいのでしょうか?

平日はデイケア、週末のみ一泊二日でショートを利用しています。先日、入所申請中の特養の方から「特養の入所後のことを考慮し、ショートの利用日数をもう少し増やしてみては」という提案がありました。自分自身の介護疲れもあるので、日数を増やすことを希望しました。しかし施設側から、「徘徊の症状があり、他の利用者にも迷惑になるので一泊が限界」という理由で断られました。徘徊のことは初めて聞いてびっくりしましたが、一泊でも利用させてもらっているので不満は言えませんでした。
入所申請中の特養ショートは、遠方で利用は困難なのです。Aさん(女性 70歳代)

母の介護を終えたBさん:徘徊があって大変ということを初めて聞いてショックだったと思います。まず施設での状況をよく聞いてみてはいかがでしょうか。何が問題で受け入れが困難なのかが分からないのはつらいですよね。

母が老健に入所中Cさん:徘徊の症状のある方への介護の対策として、職員は何らかのことを試みたのでしょうか。
施設入所している母は、トイレに行き5分も経たないうちに、また排泄を訴え、職員の方は困り果てていました。頻繁に訴えるのは、神経からくるのだと考えました。
昔、織物職人だった母に針仕事をお願いすると、不思議と排泄の訴えも減ったと聞き、私は本当に感心させられました。

介護度3の夫を介護中Dさん:夫が最初に利用したショートは、本人に合わないと感じたので、変えました。次の施設では、職員の対応も良く、本人も落ち着いて利用できています。また、昔からお参りをするのが好きな人でしたので、施設の仏様にお参りをするようになってからは、利用を嫌がらなくなりました。職員は大変だと思いますが、利用者と相性が合うことは大切だと思います。夫婦にだって相性はあるのですから。

ケアマネ・世話人Eさん:介護保険サービスは、要介護度が高いほど利用料金は高く、施設側は、同じ介護度であれば、徘徊などのない利用者が都合良いでしょう。しかし、家族のショート希望の理由は、介護による疲労の軽減が大きな目的だと思います。一番困っている家族がショートを充分に利用できない現実は、悲しく感じます。

施設職員・世話人Fさん:徘徊のある利用者の介護は、確かに大変です。しかし、職員は介護のプロで症状の緩和のためには、個人の特性に合った介護や関わり方を工夫することが大切です。利用者の方の趣味、職歴、生活歴などが、良い介護をするための鍵になります。実践しても困難であれば、家族側は納得できるのではないでしょうか。
現在、アルツハイマーで介護度4の夫を介護中です。

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