姑が冷蔵庫の腐ったものを食べるなど
全国の支部で行われている家族の「つどい」。その中で出てきたいろいろな悩み。その悩みに応える形で、介護初心者の悩みにお答えします。会報ぽ~れぽ~れの人気記事の抜粋です。
■姑が冷蔵庫の腐ったものを食べるなどするため仕事を休職中です。お世話をどうしたらいいか不安です。
お世話をどうしたらいいか不安です6年前から姑の様子が少しおかしいと思っていたのですが、年をとったからだと思っていました。
現在、舅が病気入院中。私は姑とは同じ敷地に住んでいますが、見守りが必要になり勤めを休職し、今後の舅と姑のお世話をどうしたらいいかと不安になっています。
姑は不安になりお金を隠すのですが、その場所が分からなくなります。また冷蔵庫に腐ったものがあり、それを食べていることもあるようです。近所のかかりつけ医は『しっかりしている』というのですが、日常生活を見ていると、そうは思えません。主人にも今の姑の状況を理解してもらいたいと、今日は二人で参加しました。
Aさん:72歳の姑を介護、未認定)
世話人:日常生活は明らかに支障があるけれども、医師や周りの人にしっかりと対応し、その状況がわかってもらえないことがあります。早く認知症専門の医師に受診し、診断を受けることをお勧めします。
介護中Bさん:認知症であれば対応の仕方が大切です。その方法については、つどいなどに今後も参加され、他の人の体験を聞きながら、お宅に合うように工夫されるとよいと思います。私もそれで助かり参加しています。
ケアマネさん:認知症という病気か年相応の物忘れかは、たとえばお姑さんがお金が見つかったとき「あ!そういえば数日前にここに置いていたのをすっかり忘れてしまっていたわ。ごめんなさい、お騒がせしましたね」と言われるようでしたらこれは年相応の健忘ですね。「私がしたのではない」「盗られた」と、人のせいにするようでしたら認知症かもしれません。
看取り終えた介護者:仕事はもうできないと諦めないほうがよいと思います。介護サービスを利用することや、ご主人やご家族の協力で何とか仕事も続けられるでしょう。姑のために自分の仕事を犠牲にしたという思いが残ると良い介護ができません。受診して、介護保険サービス利用の道をつけてから復職されてはどうでしょう。
介護者Cさん:一度仕事は辞めて、受診やサービス利用での様子をみて、軌道に乗ったところでまた仕事する方がよいのでは。私は仕事も介護もとあせって、体調を崩してしまいました。
学生さん:認知症の専門の医師はどうやって探せばいいですか。
世話人:「もの忘れ外来」を標榜しているところ、認知症診断センター、精神科や神経内科などいろいろありますが、このつどいに参加された方たちの口コミが役に立つようです。もの忘れ外来の一覧表があるので参考にしてください。