入院後、昼も夜も何度もトイレに行くように なり...
全国の支部で行われている家族の「つどい」。その中で出てきたいろいろな悩み。その悩みに応える形で、介護初心者の悩みにお答えします。会報ぽ~れぽ~れの人気記事の抜粋です。
■入院後、昼も夜も何度もトイレに行くようになり付き添うよう言われました。
母は、82歳で軽い認知症がありますが、 一人暮らしをしています。先日、入院して膝関節の手術を受けました。入院して場所が変わったせいなのでしょうか、 30分おきにトイレに行くようになり、夜間も続いています。病院から付き添いを付けるように言ってきました。私は仕事をしているので付き添うことができま せん。(50歳 女性)
介護者A:「誰かがそばに付くことが必要です」
私の母も、入院中、同じようなことがありました。一度、あなたがゆっくりと付き添い、おしゃべりしたり、散歩したりしてみてください。もしその間、 「トイレ」と言わないなら、きっとなれない環境で不安になっているのでしょう。誰かが、そばに付いて安心させる必要がありますね。
病院看護師B:「原 因についての説明を聞いて…」
トイレが近くなった原因は、不安が原因ということなのでしょうか? 高齢者の場合、トイレが近くなる理由はいろいろ考えられますし、治療もありま す。病院からの説明を聞くことも必要だと思います。
施設職員C:「病 院に頑張ってもらいましょう」
病院は「看護師が足りない!目が行き届かない」と言うでしょうが、あなたの事情を話して病院側に頑張ってもらってはいかがでしょうか?
施設職員D:「付 き添いさんを付けるのが安心です」
料金はかなり高いとは聞いていますが付き添い人を依頼し、いつも誰かがお母さんの傍に付いているようにしたら、安心されるのではないでしょうか?
介護家族E:「強 引にでも退院したほうがいいです」
私の知人の親も入院して症状が悪化したことがあります。知人は半ば強引に退院を決め、家に連れて帰りました。とたん、症状はすっかり消えて安定し、 元の生活ができるようになったという経緯を聞きました。
介護家族F:「い ろいろな人の協力を得ましょう」
私も、父の入院中に付き添うように言われましたが、働いていたので、休みの日は私が付き添い、その他の日は親戚、友人などに協力をお願いし、それで も足りないところは付き添いさんを頼んで、何とか乗り切りました。
病院医療相談員G:「病 院と家族が協力しあうことが安定につなが ります」
規定によれば、入院中の看護、介護は病院が行うことになっているのですが、現実には家族などに協力をお願いせざるを得ないこともあります。病院側に あなたの事情を説明して、あなたや他の家族などが付き添える時間をはっきりと伝えてください。病院側と家族が協力して力を合わせることが本人に落ち着いて いただくためには何より大切と思います。
世話人H:「制度の改革を目指しましょう」
今の制度では、入院中には介護保険サービスのヘルパーさんは利用できませんね。「家族の会の提言」のように、早く制度を変えたいですね。