郷里にいる両親に認知症があります。今は遠距離介護をしていますが、私の近くに呼び寄せるのがよいか迷っています。
全国の支部で行われている家族の「つどい」。その中で出てきたいろいろな悩み。その悩みに応える形で、介護初心者の悩みにお答えします。会報ぽ~れぽ~れの人気記事の抜粋です。
■郷里にいる両親に認知症があります。今は遠距離介護をしていますが、私の近くに呼び寄せるのがよいか迷っています。
世話人A:遠距離介護の負担を少しでも軽くして たびたびの遠距離介護ではあなたが心身ともに疲れ果て、経済的にも大変でしょう。(時間的)余裕がなくなると介護が破たんしかねません。遠距離介護の負担を少しでも軽くしてご両親が慣れたところに住み続けられるよう、公的サービスやご近所の助けを借りてはどうでしょうか。あなたがご両親の住んでいる地域の「家族の会」に入って「地元の人とのつながり」をもつことも大切だと思います。
世話人B(法律の専門家):お兄さんにも現実を理解させては お兄さんのところにも協力してもらうように家族会議を開いて話し合ってはどうでしょう。どんな事情があるのかわかりませんが、近所に住むお兄さんが関わらないのはおかしいと思います。介護や経済的な分担について決めておくのがよいでしょう。
ケアマネジャー:介護のまとめ役を決めて 誰が介護のキーパーソンになるかをはっきりさせることが大切です。協力者は多いほどいいのですが、窓口はひとつにしないと効果的な協力体制はつくれません。これは遠距離介護に限ったことではないのですが。
世話人C:家族とよく話し合って 呼び寄せるのであれば、あなたのご家族にもご両親を受け入れてもらわねばなりません。
家族間の摩擦で苦労する人もいらっしゃいます。万全な体制を整えるのは無理でしょうが、よく話し合ってスタートしたいですね。
施設職員:施設との関係も作っておく ご両親が今のところに住み続けたいと希望されているなら、デイサービスや小規模多機能施設など早いうちから地元の施設との関係を作っておくことも必要でしょう。