介護保険ニュース#2
今回は、社会保障審議会、第229回介護給付費分科会(2023年10月26日)の内容を公開されたYouTubeによるライブ配信内容を要約してお伝えしています。
介護保険・社会保障専門委員会
【要約】
第229回社会保障審議会介護給付費分科会の要約メモです。介護給付費分科会で、令和6年度の介護報酬改定に向けて、通所介護、認知症対応型通所介護、療養通所介護、通所リハビリテーション、短期入所生活介護、短期入所療養介護のあり方について議論が行われた。入浴介助加算の見直し、長期利用の適正化、緊急時の特例継続、医療ニーズへの対応などの論点が提起され、委員からは研修内容の明確化、大規模事業所の評価、口腔ケアとの連携強化などに関する意見が出された。今後これらの意見を踏まえ、サービスの質の向上や適切な評価体系の構築に向けた検討が行われる。
【審議項目】
▼入浴介助加算の見直し
通所介護の入浴介助加算1の要件化として研修内容の明確化が提案されたが、研修負担への配慮が求められた。また、入浴介助加算2の算定条件が医師等の確保困難を理由に困難である点が課題とされ、ICT活用などによる見直しが提案された。
▼ 長期利用の適正化
短期入所生活介護の長期利用の現状を踏まえ、施設入所の報酬単位との均衡化が提案されたが、レスパイト目的での利用機会の確保も重要との意見があった。
▼ 緊急時の特例継続
感染症や災害時の利用困難に対応するため、通所介護の3%加算・規模区分特例の緊急時対応加算としての存置が提案された。
▼ 医療ニーズへの対応
療養通所介護の短期利用導入や重度者ケアの評価、通所リハビリテーションの医療機関との連携強化など、医療ニーズへの対応が提案された。
▼ 口腔ケアとの連携強化
通所リハビリテーションにおける口腔ケアとの一体的な取組み推進が提案され、その重要性が指摘された。
【行動項目】
● 研修内容の明確化と研修負担への配慮
● 短期入所生活介護の長期利用の適正化とレスパイト利用機会の確保の両立
● 緊急時の対応加算の対象範囲と活用条件の明確化
● 医療機関との連携強化と専門職の確保
● 口腔ケアとの一体的な取組みの推進