介護保険ニュース#3

今回は、社会保障審議会、第230回介護給付費分科会(2023年11月6日)の内容を公開されたYouTubeによるライブ配信内容を要約してお伝えしています。

介護保険・社会保障専門委員会

 【要約】

第230回社会保障審議会介護給付費分科会の要約メモです。
議題は令和6年度介護報酬改定に向けた論点整理で、訪問介護・訪問入浴介護、訪問看護、訪問リハビリテーション、居宅療養管理指導、居宅介護支援・介護予防支援、介護人材の処遇改善、訪問介護と通所介護の複合型サービスに関する事項が議論されています。訪問介護では同一建物減算の見直し、訪問看護では連携強化、訪問リハビリテーションでは認知症への対応、居宅介護支援では業務負担軽減、介護人材では処遇改善加算の一本化などが論点として提起され、委員からは賛否両論の様々な意見が出されています。

【審議項目】

▼ 訪問介護の同一建物減算の段階的見直しについて

訪問介護の同一建物減算について、利用者の半数以上が同一建物居住者へのサービス提供の場合、段階的に報酬適正化を図ることが提案されている。賛否両論の意見が出された。

▼   訪問看護と他職種の連携強化

訪問看護と訪問介護など他職種との連携強化に向けて、情報共有の仕組み作りなどが提案されている。連携強化は在宅医療の確保に必要との意見があった。

▼  訪問リハビリテーションでの認知症ケア

訪問リハビリテーションに認知症リハビリテーションを新設することが提案され、認知症ケアへの評価は重要との意見があった。一方で、リハ職への教育が必要との意見もあった。

▼   居宅介護支援の業務負担軽減策

居宅介護支援の業務負担軽減のため、オンラインモニタリングの拡大などが提案された。一方で、訪問の重要性も指摘されている。

▼  介護人材の処遇改善加算の一本化

介護人材の処遇改善加算を一本化し、手続きを簡素化することが提案されている。事務負担軽減に期待する意見があった。

▼  訪問介護と通所介護の複合型サービス

訪問介護と通所介護を組み合わせた複合型サービスの創設が提案されている。詳細な検討が必要との意見があった。

【行動項目】

● 訪問介護の同一建物減算について、利用実態を踏まえた適正な報酬設定を検討する。

●  訪問看護と訪問介護などの連携強化に向け、情報共有の仕組みづくりを検討する。

●  訪問リハビリテーションでの認知症ケアについて、リハ職への教育方策も考えて推進する。

●  居宅介護支援の業務負担軽減に向け、オンラインモニタリングの適切な活用を検討する。

●  介護人材の処遇改善加算の一本化に当たっては、各職種のバランスに配慮する。

● 訪問介護と通所介護の複合型サービスについては、詳細なニーズや課題を把握して検討する。

 

 

あなたも「家族の会」の仲間になりませんか?無料で資料をお送りします。