全国の支部で行われている家族の「つどい」。その中で出てきたいろいろな悩み。その悩みに応える形で、介護初心者の悩みにお答えします。会報ぽ~れぽ~れの人気記事の抜粋です。
■気丈で負けず嫌いな母が失禁の世話を拒否して不穏になるので悩んでいます。
世話人:パンツの種類を変える 戸惑いや恥ずかしさを感じているので難しいですが、お母さんの気持ちを傷つけないように接してあげられるとよいですね。今の紙パンツは良くできているので、かなりの尿量を吸収できます。漏れていることが多いようなら、もう少し吸収量の多いものに換えるのも良いと思います。パッドを併用するのもいいでしょう。
ケアマネジャー:このままで様子を見る 母親の立場としては、いつまでも娘の面倒を見る立場でいたいもののようです。それで、娘さんから介助を受けることを受け入れられないのでしょう。でも、お母さんが穏やかに過ごせることが大切だと思います。まだ、いつも失禁してしまっているということではないようですから、つい手を出してしまう前に、もう少しお母さんの様子を見るようにしてみてはどうでしょうか。
介護経験者B:交換は最小限でよいのでは お母さんへの感謝の気持ちから介助してあげようとすることがトラブルの原因になるとは、切ないですね。トラブルが続いて娘さんの感謝の気持ちが萎えてしまうことが一番心配です。まだいつも失禁状態ではないようですから、紙パンツの交換は着替えや入浴の際など、最小限に止めておいてよいのではないかと思います。
医師:当たり前のことであると説明する 年をとれば失禁する人の方が多く、当たり前であることをおりにふれて話してあげてください。買い物のついでに、人がたくさんいる紙パンツ等の売り場に一緒に行ってみてもいいかもしれません。かかりつけ医の力を借りて、このようなことを話していただくとよいのではないでしょうか。