認知症にんちしょうのおはなしQ&A

(にん)()(しょう)(のう)(びょう)()です。さまざまな(しょう)(じょう)により(せい)(かつ)にえいきょうが()ます。
(にん)()(しょう)(ひと)()(ぞく)のおはなしを()いて、()(あん)やなやみを()ることが(たい)(せつ)です。
さあ、もっと(にん)()(しょう)のことを()ろう!

(にん)()(しょう)とは

(にん)()(しょう)ってどんな(びょう)()

(にん)()(しょう)(のう)(びょう)()だといわれています。さまざまな(しょう)(じょう)がありますが、(だい)(ひょう)(てき)(しょう)(じょう)のひとつにもの(わす)れがあります。

たとえば、みなさんは、“さっき()べたのに、ご(はん)()べたこと”そのものを(わす)れてしまったことはありますか?昨日(きのう)のご(はん)がなんだったか(わす)れてしまっているかもしれませんが、ご(はん)()べたことは(おぼ)えているのではないでしょうか?

しかし、(にん)()(しょう)(ひと)は、“ご(はん)()べたこと”そのものを(わす)れてしまうことがあったりするのです。つまり、できごとすべてを(わす)れてしまうのです。

(いっ)ぱん(てき)なもの(わす)

  • (たい)(けん)(いち)()(わす)れる
  • ヒントがあれば(おも)いだせる

(にん)()(しょう)によるもの(わす)

  • (たい)(けん)した()()(ごと)すべてを(わす)れる
  • ヒントがあっても(おも)いだせない

なぜそのような状態(じょうたい)になってしまうの?

(のう)(なか)にある(しん)(けい)(さい)ぼうが、()ったり、なくなったりしてしまうことによって、うまく(はたら)かなくなります。このようなことは、(のう)()(じょう)(ぶっ)(しつ)がたまったり、(えい)(よう)(さん)()(とど)ける(けっ)(かん)がつまったり、やぶれたりすることが(げん)(いん)といわれています。(しん)(けい)(さい)ぼうはいろいろな(はたら)きをしています。ものごとを(おぼ)えておく、からだを(うご)かす、おはなしをするなど、たくさんの(やく)(わり)をしています。()ったり、なくなったりして(はたら)きが(よわ)くなった(しん)(けい)(さい)ぼうがある(のう)()(しょ)によって、いろいろな()(あい)(わる)いことが()こります。()(あい)(わる)いことが()こる()(しょ)(ひと)によってちがいます。

(にん)()(しょう)(ひと)()(ほん)にどのくらいいるの?

2012(ねん)調(ちょう)()では(にん)()(しょう)(ひと)は460(まん)(にん)、2025(ねん)には730(まん)(にん)になると()(そく)されています。

どんな(ひと)(にん)()(しょう)になるの?

(とし)()りになればなるほど(おお)くなります。85さい()(じょう)のお(とし)()りは3(にん)(ひと)()(にん)()(しょう)だといわれています。また、(すく)ないですが、(わか)くて30さい(だい)(にん)()(しょう)になる(ひと)もいます。

(にん)()(しょう)になるとどうなるの?

(にん)()(しょう)になると、もの(わす)れで(おな)じことを(なん)()()いたり、お(さい)()をどこに()いたか(わす)れてしまうなど、(せい)(かつ)(なか)でたくさんの(こま)りごとがでてきます。(たい)(けん)ストーリーでは、タロウさんのおばあちゃんはからあげの(つく)(かた)(わす)れてへんな(あじ)のからあげになってしまいました。タナカさんは(よう)()がわからなくなり、まちがった()(がっ)(こう)にきましたね。このようにものごとを(おこな)(じゅん)(ばん)()(じゅん)ともいいます)や、(きょ)()(なん)(にち)(なん)(よう)()などがわからなくなります。

(にん)()(しょう)(なお)るの?

(いま)()りょう()(じゅつ)では、(にん)()(しょう)(なお)すことは(むずか)しいです。

(にん)()(しょう)(ひと)のおはなし

85さいで(にん)()(しょう)になった(ひと)のおはなし

()(ぞく)から、「もの(わす)れがひどくなっているよ」といわれ、()(ぶん)でも(もの)()()(しょ)(わす)れてしまうことが()え、(さが)しものが(おお)くなりました。お()(しゃ)さんに()き、アルツハイマー(がた)(にん)()(しょう)といわれました。

(きん)(じょ)()どもたちの(とう)()(こう)()(まも)(かつ)(どう)をいっしょにしている(ゆう)(じん)(はな)したら、「さそいに()くからいっしょに(つづ)けようね」といってくれました。できることをしていくほうが、(びょう)()(しん)(こう)()(ぼう)になるとのことで(つづ)けています。()(あん)はあるけど、(おな)(びょう)()(ひと)とも()()えたので、(たす)()いながら()らしています。

46さいで(にん)()(しょう)になった(ひと)のおはなし

(にん)()(しょう)だとお()(しゃ)さんにいわれた(とき)は、()(ごと)()めることになり、(ぜつ)(ぼう)することばかりでした。しかし、48さいの(げん)(ざい)は、(おな)(びょう)()(ひと)(にん)()(しょう)についてくわしく()っている(しょく)(ぎょう)(ひと)()(だす)けをしてもらいながら、(あたら)しい()(ごと)をしています。

()(ぞく)のおはなし

(にん)()(しょう)()(ぞく)(こま)っていることはどんなこと?

(いま)までできたことができなくなってしまうことです。そして、そのことでイライラしてしまうことです。

サイフの()()(しょ)がわからなくなり、(いち)(にち)(じゅう)(さが)しまわったり、(おな)じことを(なん)()()いたり、(はな)したりするので、つい(おお)(ごえ)でしかったりしてしまいます。

でも、(わす)れることでの(こま)りごとは(おお)いですが、(おも)いやりのあるやさしい(せい)(かく)(びょう)()になる(まえ)(おな)じです。(たい)(けん)ストーリーのように、おばあちゃんがタロウさんにすきなものをつくってあげようとしたやさしい()()ちや、タナカさんがレイナさんたちに、もっとバスケットボールがうまくなってほしいという(おも)いは(にん)()(しょう)になっても()わりません。

()(ぢか)(ひと)はどんなことをしてあげたらいいの?

まちがっていることを、「まちがってますよ」というと、(にん)()(しょう)(ひと)は「いやだなあ」という()()ちになったりします。

できることをいっしょに(たの)しむのが(びょう)()(わる)くしないといわれています。(たい)(けん)ストーリーにあるように、タロウさんが(かんが)えたようなおかあさんもいっしょに(りょう)()をする、レイナさんたちが()にちをまちがって()られたタナカさんにバスケットボールを(おし)えてもらうなどです。

(わす)れても(こま)らないように、()(てい)(かみ)()いてわたすなどの(ほう)(ほう)(かんが)えられますが、(ほう)(ほう)はそれぞれで(こと)なります。

 (にん)()(しょう)になっても、うれしく(おも)()()ちや(たの)しい()()ち、「いやだなあ」と(おも)()()ちは()わりません。

まわりの(ひと)はどうしてあげればいいの?

(みち)(ある)いていて、(こま)った(よう)()(ひと)がいれば、(こえ)をかけて(ちか)くの(おと)()(つた)えてください。(にん)()(しょう)(ひと)かもしれません。

(にん)()(しょう)だけでなく、(こま)っている(ひと)がいたら、(なに)()(だす)けできることはないかと(こえ)をかけたり、(おと)()(ひと)()らせたりすることで、みんなが()(がお)(あん)(しん)して()らせるようになります。(おも)いやりの()()ちは(だい)()です。

体験たいけんストーリー

2つのストーリーを体験たいけんして認知症にんちしょうまなぼう!

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