認知症Q&A

認知症はのうの病気です。
さまざまな症状しょうじょうにより、生活にえいきょうが出ます。
認知症の人や家族のお話を聞いて、不安やなやみを知ることも大切です。
さあ、もっと認知症のことを知ろう!

認知症とは?

認知症ってどんな病気?

認知症は、脳にさまざまな障害しょうがいが起こることで症状があらわれる脳の病気です。代表的な症状の一つに「ものわすれ」があります。

たとえば、みなさんは、“さっき食べたのに、ご飯を食べたこと”そのものをわすれてしまったことはありますか?

昨日のご飯が何だったかは、わすれてしまっているかもしれませんが、“ご飯を食べた”ということは覚えているのではないでしょうか?しかし、認知症の人は、“ご飯を食べたこと”そのものが、記憶きおくの帯からぬけてしまい、できごとすべてをわすれてしまうのです。

一般的いっぱんてきなものわすれ

  • 体験の一部をわすれる
  • ヒントがあれば思い出せる

認知症によるものわすれ

  • 体験したできごとすべてをわすれる
  • ヒントがあっても思い出せない

認知症の人はどのくらいいるの?

現在げんざい、日本には約443万人いるとされています(2022年)。65さい以上の人の12.3%にあたります。また、2040年には、584万人になるといわれています。

認知症は何歳以上でなることが多いの?

おとしよりになればなるほど多くなります。85歳以上のおとしよりは3人に1人が認知症だといわれています。

ただ、認知症は高齢者こうれいしゃの病気だといわれていますが、30代ごろから発症する「若年性認知症じゃくねんせいにんちしょう」という病気もあります。

認知症は治りますか?

現代の医療技術いりょうぎじゅつでは、認知症を治すことはむずかしいです。しかし、症状が進むことをおくらせる新薬が2023年に発売されました。