認知症は脳の病気です。
さまざまな症状により、生活にえいきょうが出ます。
認知症の人や家族のお話を聞いて、不安やなやみを知ることも大切です。
さあ、もっと認知症のことを知ろう!
認知症は、脳にさまざまな障害が起こることで症状があらわれる脳の病気です。代表的な症状の一つに「ものわすれ」があります。
たとえば、みなさんは、“さっき食べたのに、ご飯を食べたこと”そのものをわすれてしまったことはありますか?
昨日のご飯が何だったかは、わすれてしまっているかもしれませんが、“ご飯を食べた”ということは覚えているのではないでしょうか?しかし、認知症の人は、“ご飯を食べたこと”そのものが、記憶の帯からぬけてしまい、できごとすべてをわすれてしまうのです。
現在、日本には約443万人いるとされています(2022年)。65歳以上の人の12.3%にあたります。また、2040年には、584万人になるといわれています。
おとしよりになればなるほど多くなります。85歳以上のおとしよりは3人に1人が認知症だといわれています。
ただ、認知症は高齢者の病気だといわれていますが、30代ごろから発症する「若年性認知症」という病気もあります。
現代の医療技術では、認知症を治すことはむずかしいです。しかし、症状が進むことをおくらせる新薬が2023年に発売されました。